Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まいひめ
舞姫
Lisez 舞姫 (まいひめ) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 190 caractères · 33 écrans
わが心はこの時までも定まらず、故郷を憶う念と栄達を求むる心とは、時として愛情を圧せんとせしが、ただこの一刹那、低徊踟の思いは去りて、余は彼を抱き、彼の頭はわが肩に倚りて、彼が喜びの涙ははらはらと肩の上に落ちぬ。
「幾階か持ちて行くべき」と鑼のごとく叫びし馭丁は、いち早く登りて梯の上に立てり。
戸の外に出迎えしエリスが母に、馭丁をねぎらいたまえと銀貨をわたして、余は手を取りて引くエリスに伴われ、急ぎて室に入りぬ。一瞥して余は驚きぬ、机の上には白き木綿、白き「レエス」などを堆く積み上げたれば。
エリスはうち笑みつつこれを指さして、「なにとか見たもう、この心がまえを」といいつつ一つの木綿ぎれを取上ぐるを見れば襁褓なりき。「わが心の楽しさを思いたまえ。産まれん子は君に似て黒き瞳子をや持ちたらん。この瞳子。ああ、夢にのみ見しは君が黒き瞳子なり。産まれたらん日には君が正しき心にて、よもあだし名をばなのらせたまわじ」彼は頭を垂れたり。「穉しと笑いたまわんが、寺に入らん日はいかに嬉しからまし」見上げたる目には涙満ちたり。
二、三日の間は大臣をも、たびの疲れやおわさんとてあえて訪らわず、家にのみ籠りおりしが、ある日の夕暮れ使いして招かれぬ。