Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まいひめ
舞姫
Lisez 舞姫 (まいひめ) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 190 caractères · 33 écrans
今この処を過ぎんとするとき、とざしたる寺門の扉に倚りて、声を呑みつつ泣くひとりの少女あるを見たり。年は十六、七なるべし、被りし巾を洩れたる髪の色は、薄きこがね色にて、着たる衣は垢つき汚れたりとも見えず。わが足音に驚かされてかえりみたる面、余に詩人の筆なければこれを写すべくもあらず。この青く清らにて物問いたげに愁いを含める目の、半ば露を宿せる長き睫毛に掩われたるは、何故に一顧したるのみにて、用心深きわが心の底までは徹したるか。
彼は料らぬ深き歎きにあいて、前後を顧みるいとまなく、ここに立ちて泣くにや。わが臆病なる心は憐憫の情に打ち勝たれて、余は覚えず側に倚り、「何故に泣きたもうか。ところに繋累なき外人は、かえりて力を借し易きこともあらん」といいかけたるが、われながらわが大胆なるにあきれたり。
彼は驚きてわが黄なる面をうち守りしが、わが真率なる心や色にあらわれたりけん。「君は善き人なりと見ゆ。彼のごとく酷くはあらじ。またわが母のごとく」しばし涸れたる涙の泉はまた溢れて愛らしき頬を流れ落つ。
「われを救いたまえ、君。わが恥なき人とならんを。母はわが彼の言葉に従わねばとて、われを打ちき。