Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
その石炭が、汽車や、川舟で、洞海湾に出る。若松港に入っとる汽車や、帆船に積みこまれて、上方の方に送られる。その積みこみを請けあうとるのが、親分さんたち。……ほら、あそこの大庭春吉親分、田中光徳親分、そんな親分衆が、請負師で、聯合組というのを作っていなさるんじゃ」
「金五郎さんは、その子分なの?」
「いんや、子分の子分です。聯合組に、何人か、小頭ちゅうのが居る。まあ、下請けみたいなもんじゃな。自分で、仲仕を抱えて、伝馬船、その他、道具一切を持って、現場の仕事をやるんです。……あそこに、女の膝で寝とる人が、小頭の永田杢次さん、わたしの親方じゃ。……向こうで、ステテコ踊っとるのが、小頭の安藤親分……」
「金五郎さんも、いずれは、立派な親分さんになるのね」
「とんでもない」
金五郎は、しだいに、呂律が怪しくなって来た。
一座は、男と女と入りみだれる乱戦になっていて、金五郎とお京とが、さしつさされつしながら、親しげに話している姿など、格別に、目立ちはしない。誰一人、注意する者もない。それどころか、痴呆的な頽廃の雰囲気は、夜が更けるとともに、さらに、濃密になる。
甘い言葉で、巧妙に盃をさすお京の酌で、金五郎は、酔眼朦朧となった。