Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
「飛鳥」に来て以来、誰にも見せたことがなかったのである。
染奴は、さすがに、仰天した。顔色を変え、二三歩、後すざった。
「「蝶々牡丹のお京」といったら、関東では、すこしは知られた姐御さ。それが、こんな若松みたいな田舎に来たのも、みんな、金五郎さんのためよ。染奴さん、あんた、命が要らないなら、金五郎さんに、おちょっかいをかけなさい。それから、今日のこと――あたしの素姓や、金五郎さんとのこと、ちょっとでも、人にしゃべったら、やっぱり、命がないものと、お思い」
染奴は、袂で顔を掩うと、はげしく泣きだした。
その夜、「飛鳥」では、豪華な饗宴がひらかれた。
五十畳敷の広間には、今夜の主客である玉井金五郎と、江崎満吉とを中心に、この街の名だたる顔役連中が居流れた。両方の関係者を合して、約三十人、芸者が十五六人、料理は三の膳までついた最上等献立て、酒とビールは、無尽蔵に、席に運ばれた。
「まず、今夜は、めでたいよ」
右隣りの席にいる森新之助が、にこにこと、そういうのを、
「うん、まあな」
金五郎は、ぶっきらぼうに、相槌を打って、あまり浮かぬ顔をしていた。
左隣りには、「六ゾロの源」