Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

列席者の紹介と、仲直りの式とは、すでにすんでいたので、後は無礼講である。盃が、飛ぶように、廻る。

「これから、一芸廻しにしよう。……玉井君、なんか、やりたまえ。わしが所望じゃ」

友田喜造が、そういった。

「やります」

金五郎は気軽に立ちあがると、

「ちょっと支度を」といって、部屋を出た。

五六分ほどの後、拍子木の音とともに、舞台の幕が開いた。中央に、二人の男女、向かって左に、肩衣をつけ、見台に両手をついて、頭を下げているのは金五郎、右に太枠の三味線を前に置き、これもお辞儀をしている、銀杏返しの女はお京。

拍子木を打っているのは、幇間の胡蝶屋豆八、頓狂な黄色い声で、口上を述べる。

「東西、東西、このところお聞きに達しまする浄瑠璃芸題、「艶姿女舞衣」、語りまする太夫、玉井春昇、三味線お京、いよいよ、三勝半七酒屋の段、そのため口上、東西東西」

拍手。

金五郎は顔をあげ、お京は三味線を取りあげる。

一座の視線も、好奇のいろで、二人に集中しているが、その中で、友田喜造、染奴、大庭春吉、三人の眸には、それぞれに違った複雑なものがみなぎっていた。

金五郎は、四国時代から、浄瑠璃が好きで、祭礼などで行われる素人大会には、幾度も出たことがある。