Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
玉井組は、一号、二号、三号と分かれ、それぞれ、中山弥志馬、広瀬伝吉、大島宗太という助役がいた。東海鋼業の仕事は、渡部徳一、八幡製鉄所の屑鉄作業の責任者は、往年の「中学生」、谷俊次である。
松本家の隣りが、「ノロ甚」の営む豆腐屋。
二人が通りかかると、
「オヤジ、ちょっと……」
なにか、切迫した表情の甚七が、下駄をつっかけるのもまどろこしいあわてかたで、表に飛びだして来た。一枚の新聞を持っている。
「これに、変なことが出ちょるが、……」
受けとってみると、「若松民友新聞」である。民政党の機関紙、河上健一という記者がいて、自党の宣伝と、反対党の攻撃を、毎日やっていた。政友会の方には、「九州民報」があり、高野貞三記者が、連日、論陣を張っている。
「ノロ甚」の指さすところに、
――痴漢、詐欺漢、非人道のボス、玉井金五郎を葬れ。
という大きな見出しがあった。
一面トップ記事だ。どうして調べたか、四国の郷里で、黒石家の養子に行った前後のことが、誇張し、歪曲された筆で書かれ、最大級の言葉を使って、悪しざまに罵倒してある。ヤスを凌辱したことになっている。
金五郎は、苦笑した。