Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
「責任を取る?……」
「ええ、男らしゅう」
「子が子なら、親も親じゃ。ははあ、お前がそそのかして、させたとじゃな? そんなら、お前を許すことならん」
ずんぐりと肥えた、酒くさい息をはく大男が、マンの左肩をつかんだ。
「なにをするんです」
「知れたことよ。他人の大切な奥さんに傷をつけといて、ただですむと思うちょるか。これでも、食らえ」
右手で、マンの頬をはげしく打った。
それを合図に、外の二人も、マンに躍りかかって来た。
マンは、地面に蹴たおされた。それでも、絵本と果物とを入れた紙包みを落すまいとして、しっかりと、胸に押しつけた。そのため自由をうしなって、さらにさんざんに打擲された。
しかし、次の瞬間、三人の暴漢は、かき消すように、逃げ去っていた。遠くから、佩剣をがちゃつかせながら、やって来る巡査に気づいたらしい。逃げ足は早い。
マンは、歯を食いしばって、痛む身体を、無理に引き起した。着物の泥をはらい、身づくろいをした。飛んでいる下駄を拾って履いた。片方は鼻緒が切れている。口中が生ぐさいので、ハンカチで拭いてみると、歯茎から血が出ていた。
靴音が近づいて来た。