Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
その艶な姿が、若々しく、美しい。マンは、狐につままれたような気持だった。
(こんなに、若いはずはないが、……)
お京の手紙には、二十五年前のことが書かれてあったのに、眼前の女は、どう見ても、まだ、二十歳をいくつか過ぎたばかりとしか思われない。いくら年をとらないといっても、不老長寿の魔法を知らぬかぎり、あり得ぬことである。
(人ちがいやわ)
一度はそう思って、がっかりした。が、思いきって、声をかけてみた。
「もしもし」
「あたしですの?」
と、女はふりむいた。
「東京から、おいでになった方ですね?」
「あい」
「お京さん?」
女は、ちょっと、ためらう表情を示したが、臆せず、妖しい微笑を浮かべて、
「そうです」
「あたし、玉井マンです。ちょっと、あなたに、――」
演壇では、金五郎が、とんちんかんなことばかりいって、笑われている。しきりに、汗をふいたり、やたらに、水を飲んだりしている。
「外に出るんですの?」
「そこまで」
そうして、二人は演説会場を出たのであった。
出るとき、女はすこし離れたところにいた光丸に、眼でさよならをした。二人は「夕立」をいっしょに踊った仲で、それ以来、急速に、親しくなっているようだった。