Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
「勝則が、やっと、仲仕の組合を作って、いろいろやっとるけんど、……資本家というものは、なかなかなあ。……それに、例の友田喜造が、……」
「そういえば、勝則君が、労働組合で、東京の、なんとかいう劇団を招ぶとかいいよったが、今度はおれの劇場は間に合わんわい。そう、いうちょいてくれんか」
「それは、知っとるじゃろ。……そんなら、また」
金五郎は、そこを離れた。
歩きながら、唇を噛んで、
(おれは、力が足らん)と、情なかった。
夕刻、玄関を入ると、足音を聞いて、マンが、待ちかまえていたように、飛びだして来た。
「どうでしたの?」
「今日も、駄目じゃ」
「ほんとに、はがいいのね」
マンは、歯ぎしりをするようないいかたをした。
「勝則は?」
「一ぺん帰って、御飯を食べてから、また出て行ったけど、……」
「組合の集合じゃろ。毎晩のごと、やっとる。……危いけ、夜は気をつけるごと、よういうてはあるが、……」
その夜、寝る前に、毎日の習慣の日記をつけたが、一段と肉太い字で、
「実ニ、実ニ、腹ガ立ツ」
と書いたきり、後を続ける気持が起らなかった。
(一体、どうすれば、よいのか?)
的確な行動の手段が、頭に浮かんで来ないのである。