Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
馬鹿にしたようないいかただった。
「友田の大将に、ちょっと……」
「まだ寝んで居んなさるですよ」
「起して下さい――玉井金五郎が、折り入って話したいことがあって、おうかがいした。……ちゅうて、……」
「そんなら、こっちで、……」
金五郎は、応接間に通された。
友田が在宅であることは、あらかじめ、確かめてある。友田の方も、いるときには、居留守を使ったり、玄関払いを食わせたりすることはなかった。昔の金五郎とはちがうのである。
豪奢をきわめた部屋である。龍を刺繍した絨毯のうえに、さらに、虎の皮が敷いてある。調度や、壁かけなども、高価なものばかり、しかし、それらはただ雑然と飾られてあるだけで、配列とか、調和とかに、すこしも考慮の払われていない趣味の悪さが、露出していた。応接間の横は、事務所になっているらしい。待っている間に、そこへ、急速に、人数の集まる気配を、金五郎は、感じた。
二十分ほどが、経った。
廊下に、スリッパの足音が聞えた。
扉が、開いた。
「やあ、お早よう」
黒襟をかけた丹前姿の友田喜造があらわれた。鳶のような眼を細めて、にこにこしている。友田は扉をしめて、鷹揚に、安楽椅子に腰を下した。