Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans
「あいびきに」
「あいびき? おかしなこと、いやはるな?」
「お京さんが死にかかっとるんじゃと。電報が来たわ。それで、あたし、見舞にやったの」
「阿呆らし。無茶しやはる人やなあ。おマンはんの突飛には馴れとるけど、そら、いかん。お京はんが、どれだけ金さんに惚れはってたか、おマンはんは知らんのや」
「知っとるわ」
「知っとってやったなら、なお無茶や。焼けボックイに火がつく、ちゅうことがあるよってな。それに、お京はんの危篤なんて、ほんまか嘘か、わからへん。たしかめもせんで、命がけで惚れとる女子のとこへやるなんて、危いことしやはるなあ」
「取られたら、あきらめるわ」
「あんなのんきなことばっかり、……」
それから、なお、十分ほど、再婚した百合香の幸福らしい様子や、別府から帰ったら、快気祝いを兼ねて、日若座で、東京大歌舞伎の興行をやるつもりでいることなどを話して、帰って行った。
仕事や組合の方は、金五郎がいなくても、勝則が代理で、遅滞なくやっていた。勝則は、小頭組合の書記であるとともに、労働組合の書記長でもあるので忙しい。
雨のはげしく降る日の夜、大川時次郎が、おとずれて来た。