Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lisez 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 410 131 caractères · 824 écrans

Aozora Bunko

「お前たち二人には、コレラの黴菌が、いっぱい、ひっついとる。絶対に、出ることはならん」

そうして、二人は、監禁された。

長屋の一隅に、一間四角の掘立小屋が作られた。雨露を凌ぐに足るだけのバラックである。扉はあるけれども、外から錠前が降され、その鍵は、役人が持っている。

両側に、空気抜きと採光とを兼ねた、一尺四方の小窓がつけてある。別に、大小便口がある。この箱の中に、二人は、一週間、蟄居することを命ぜられた。

「一週間目に検疫して、一匹でも、黴菌が居ったら、もう一週間、隔離を延長する」

青い腕章の市衛生課吏員は、小気味よげにそういいすてて、大威張りで、帰って行った。

「木ッ葉役人の畜生奴、棺桶の仇討ちをしやがったな」

新之助は、ぶりぶりと、腹を立てた。

金五郎は、笑って、

「新公、まあ、そう怒んな。わざわざ、家を新築してくれたんじゃないか。骨休めに、ちょうど、ええわい。もう、こうなったら、寝るの一手じゃ。一年分ほど、寝溜めしようや」

「そういえば、そうじゃが……」

と、新之助も、不承々々、機嫌をなおした。

箱の中での奇妙な生活が、はじまった。

二日も経たぬうちに、もう退屈してしまった新之助は、「こんな小屋、わけない。