Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなのきむらとぬすびとたち

花のき村と盗人たち

新美 南吉

Lisez 花のき村と盗人たち (はなのきむらとぬすびとたち) de Niimi Nankichi (新美 南吉) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 710 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

かしら、おれたちはほめて頂きとうございます。」

と鉋太郎が意気ごんでいいました。しかしかしらは、それに答えないで、

「わしはこの仔牛をあずけられたのだ。ところが、いまだに、取りに来ないので弱っているところだ。すまねえが、おまえら、手わけして、預けていった子供を探してくれねえか。」

「かしら、あずかった仔牛をかえすのですか。」

と釜右ヱ門が、のみこめないような顔でいいました。

「そうだ。」

「盗人でもそんなことをするのでごぜえますか。」

「それにはわけがあるのだ。これだけはかえすのだ。」

「かしら、もっとしっかり盗人根性になって下せえよ。」

と鉋太郎がいいました。

かしらは苦笑いしながら、弟子たちにわけをこまかく話してきかせました。わけをきいて見れば、みんなにはかしらの心持ちがよくわかりました。

そこで弟子たちは、こんどは子供をさがしにいくことになりました。

「草鞋をはいた、かわいらしい、七つぐれえの男坊主なんですね。」

とねんをおして、四人の弟子は散っていきました。かしらも、もうじっとしておれなくて、仔牛をひきながら、さがしにいきました。

月のあかりに、野茨とうつぎの白い花がほのかに見えている村の夜を、五人の大人の盗人が、一匹の仔牛をひきながら、子供をさがして歩いていくのでありました。