Classiques japonais avec furigana
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わかきひのジンギスカン
若き日の成吉思汗
林 不忘
Lisez 若き日の成吉思汗 (わかきひのジンギスカン) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 33 827 caractères · 68 écrans
それを思うと、畜生――! (一同暗然として、長い間)
汪克児 (突然、節をつけて)無理もない、無理もない。札荅蘭の合爾合姫は、蒙古一の美人、いや、砂漠の女神。その瞳は翁吉喇土の湖のごとく、口唇は土耳古石、吐く息は麝香猫のそれにも似て――。
合撒児 やかましい! ああ、止むを得ない。兄貴を喜ばせようとしたお前たち一同の苦心も、とうとう水の泡か。(決然と天幕へはいって行こうとするが、ためらって)弱ったなあ。また雷か。機嫌の悪い時の兄貴は、苦手だからなあ。おい、者勒瑪、お前行って起して来い。
者勒瑪 と、とんでもない! あんなに合爾合姫を待っておられる殿様のところへ、姫が来ないので総攻撃だとは、とても――こればっかりはお許し下さい。(手を合わせる)おい速不台、貴公行け。
速不台 獅子の檻へならはいって行くが、殿の御不興だけは――それに、おれは、先刻から、急に腹が痛み出して、ううむ、これはやりきれん。あ痛たたた、忽必来君、頼む。君行って、お起し申してくれ。
忽必来 冗談でしょう。吾輩はにわかに頭痛がして――。
合撒児 頭痛がしたって歩けるだろう。
忽必来 いや、その、実は足が痛いので――おお痛い。