Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くさめいきゅう
草迷宮
泉 鏡花
Lisez 草迷宮 (くさめいきゅう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 733 caractères · 142 écrans
、蓬でなしよ。」
「石竹だっぺい。」
「撫子の一種です、常夏の花と言うんだ。」
と訓導は姿勢を正して、杖を一つ、くるりと廻わすと、ドブン。
「ええ!驚かなくても宜しい。今のは蛙だ。」
「その蛙……いんねさ、常夏け。その花を摘んでどうするだか、一束手ぶしに持ったがね。別にハイそれを視めるでもねえだ。美しい目水晶ぱちくりと、川上の空さ碧く光っとる星い向いて、相談打つような形だね。
草鞋がけじゃで、近辺の人ではねえ。道さ迷ったら教えて進ぜべい、と私もう内へ帰って、婆様と、お客に売った渋茶の出殻で、茶漬え掻食うばかりだもんで、のっそりその人の背中へ立って見ていると、しばらく経ってよ。
むっくりと起返った、と思うとの。……(爺様、あれあれ、)」
その時、宰八川面へ乗出して、母衣を倒に水に映した。
「(手毬が、手毬が流れる、流れてくる、拾ってくれ、礼をする。)
見ると、成程、泡も立てずに、夕焼が残ったような尾を曳いて、その常夏を束にした、真丸いのが浮いて来るだ。
(銭金はさて措かっせえ、だが、足を濡らすは、厭な事だ。)と云う間も無え。
突然ざぶりと、少え人は衣服の裾を掴んだなりで、川の中へ飛込んだっけ。