Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おちばいき

落ち梅記

山本 周五郎

Lisez 落ち梅記 (おちばいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 748 caractères · 61 écrans

Aozora Bunko

藩主はひじょうに悦び、二人に対して特に褒美をたまわったくらいであるが、若君とかれら二人との関わりもそのとき限りではなく、ずっと後の思いがけない対決へと糸をひいていたのである。――半三郎と金之助とのあいだに、一つの変化が起こったのは三年まえのことであった。半三郎は二十歳のときから藩校の助教を勤めていたが、古学や老子を教えたという咎で役を停められ、五十日の謹慎を命ぜられた。朱子以外は禁じられていた時代ではあるが、多少とも陽明や老子をのぞかない者はない、半三郎が逐われたのは教官の嫉視からで、詰るところ彼自身の学問に対する良心と、ぬきんでた才腕が仇となったわけである。半三郎はそれ以来ひどく性格が変り、酒と賭博に耽りだした。金之助には彼の気持がよくわかるので、意見がましいことは決して云わず、借りに来れば黙って金も貸していた。しかし近頃では人の噂にものぼるようになったし、数日まえには彼の父親に呼ばれて、忠告をして呉れるようにと頼まれたのである。……半三郎の父は公郷四郎兵衛といって、六千八百石あまりの寄合席におり、一時は次席家老を勤めたこともあるが、老臣のあいだに疎隔する事が起こって自分から辞し、現在では寄合の閑職に逼塞していた。