Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lisez 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 741 caractères · 486 écrans

Aozora Bunko

その母に向けて、私は遂にこんな言葉を口に出した。「まるで継母みたいだ。」口に出してしまった。私は流石にひるんだ。その言葉を耳にすると、母はすぐ飛んできて、手をあげ私を撲ち続けた。私は、「ごめんなさい、ごめんなさい。」と、恐さと済まなさから云い続けた。

私は家の持家の長屋の一軒に、私と同年の友達とそのお祖母さんが住んでいた。お祖母さんはそのひとりの孫をよく叱った。友達は泣虫でその泣き声がよく聞かれた。それを私は、「継のお祖母さんみたいだ。」と云ったりした。そのことが念頭にあったので、感傷的な気持に押されては、母に向って、あんなことを云ってしまったのである。

母の心は私にあった。私は母の子供であった。祖父母達は私を愛さなかった。殊に祖母は、兄に対してと私に対してとで、分け隔てを露骨に示した。

一家には私達が原町の叔母さんと呼んでいる人がいた。父の妹で、他家へ嫁いでいる人であった。母はこの原町の叔母さんのことを、義理の妹であり、小姑でもあった人のことをよく云わなかった。子供の私は、母の云う悪口をよく聞いた。「汚れ物を洗濯しないで押入に溜めておく。」とか、「左団次に夢中になっていた。