Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lisez 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 741 caractères · 486 écrans
叢の中からぬっと迫り出して来て笠を撥ね除け、脇差を抜いて見得を切るあの顔そっくり。その顔で癇癪玉を破裂させるのだから、たいがいの者がぴりぴりした。家で祖父から「馬鹿野郎。」を云われなかったのは父だけである。父に対してはたいへんやさしかった。
私も祖父から一喝をくらって縮みあがった覚えがある。小学校の三年生のとき、貯蓄奨励の意味でポストの恰好をした貯金箱を実費で購入して生徒に頒けてくれるという企があった。若しかしたら玩具屋の宣伝であったかも知れない。ポストのおもちゃは赤い色で美しく塗装されていて、私たちの眼にはひどく誘惑的に映った。希望者だけに頒けるので、べつに無理に購入しなくてもよかったのだが、私は家に帰ってから母にしつこくせがんだ。「勤倹貯蓄なんだから。」ということを私はくりかえした。すると偶々その場にいた祖父が、「馬鹿野郎。子供のくせに、いまから金をためることなんか覚えて、どうするんだ。」と百雷の轟くような声を出した。私は面皮を剥がれた偽善者のように竦んでしまった。また幇間の喜与作さんの家に遊びに行って、「いちゃついて、どんとひじ鉄砲くらりゃ、みこみがないとね。