Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lisez 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 741 caractères · 486 écrans

Aozora Bunko

私は一体に話を歪める人は大嫌いである。そういう人とはつきあいたくないと思っている。それにしても親爺もいやな云い方をしたものである。なぜ親爺は単に「馬鹿野郎。」という放胆な罵倒の言葉をえらばなかったのであろう。それならば私は或いは親愛の表現と思い違いをしたかも知れないではないか。単に意地が悪いと云わずに、小意地が悪いと云えば、如何にもいじくね悪そうにきこえるではないか。この場合毒はうすめられたがために、反って効能を万全に発揮したようなものである。ああいう実感豊富な表現に接しては、私としても思い違いのしようがない。私はかつてある小説を読んで、作中人物の「俺はうすのろではないかしら。」という神妙極まる述懐にひどく胸を打たれた覚えがある。私は親爺には全く恕すべき点はないと思った。他人の頬を打つなどということは、私にとってはそれこそ劃期的な行為であったのである。けれどもまた四五日して、森文房具店の息子が(おそらく中学校の上級生であろう)母親から刷毛で制服の背中を払ってもらっている登校姿を見かけた時には、私は心を弱くした。そして私たちはなぜ仲良くして行けないのだろうという妥協的な考えにとらわれたりした。