Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あしはみていた

葦は見ていた

山本 周五郎

Lisez 葦は見ていた (あしはみていた) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 985 caractères · 36 écrans

Aozora Bunko

すると却って執着が強くなった。おひさの身についた、男を夢中にさせる技巧にか、――そうかもわからない。しかしそれ以上に、女の思いつめたすがたが、あまりに哀れでいじらしかった。馴染のない土地の座敷で、田舎客を相手にうたったり踊ったりしている姿を想像すると、もうそれで、逢いにゆかずにはいられなくなるのであった。

――こんどこそ、これっきりよ。

おひさはそう云った。こんど来たってもう逢わないとも云った。しかも逢う度数は増してゆくばかりであった。

――こんなことをしていてどうなるの。

――そのうちに飽きるさ、大丈夫だよ。

――そうね、どうせ御夫婦になれるわけじゃないし、そのうちには飽きるかもしれないわね。

――そうだとも、二人ともきっと飽きてくるよ。

そして二人の仲はさらに深くなった。

「もう半年もしたら、本当に飽きて別れたかもしれない」と計之介は云った、「しかしそのとき、まわりで二人の仲が評判になり、松野がしきりに意見を云いはじめた」

「松野はおれのところへ相談に来た」と東次郎が云った、「おれはもう少し待てと云った、もうやむだろうから、もう少し黙っているがいいと云ったんだ」