Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lisez 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 133 caractères · 122 écrans

Aozora Bunko

……お店の看板が「かし本」と見えました時は、ほんとうに、地獄で……血の池で……蓮の花を見たようでしたわ。いきなり冷水を、とも言いかねましたけれど、そのうちに、永洗の、名もいいんですのね、『たそがれ』の島田に、むら雨のかかる処だの、上杉先生の、結構なお墨の色を見ましたら、実は、いくらかすっきりして来ましたんです。」

珊瑚碧樹の水茎は、清く、その汚濁を洗ったのである。

「いつまでも、さっきのままですと、私はほんとうに、おいらんの心中ではないんですけど、死んでしまいたいほどでしたよ。」

大袈裟なのを笑いもしない女房は、その路連、半町此方ぐらいには同感であったらしい

「ええええお易い事。まあ、ごじょうだんをおっしゃって、そんなお人がらな半※(「巾+白」、第4水準2-8-83)を。……唯今、お手拭。」

茶の室へ入るうしろから、

「綿屑で結構よ。」

手拭をさえ惜しんだのは、余程身に沁みた不気味さに違いない。

女房は行きがけに、安手な京焼の赤湯呑を引攫うと、ごぼごぼと、仰向くまで更めて嗽をしたが、俥で来たのなどは見た事もない、大事なお花客である。たしない買水を惜気なく使った。