Classiques japonais avec furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lisez 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 193 761 caractères · 388 écrans
第四には、てごめになって、どこかへ、つれさられるようなばあいに、このバッジを、道におとしておけば、方向を知らせる目じるしになる。そのほか、まだ、いろいろな使いみちがあるのです。
団員たちは、このバッジを、学生服の胸のうちがわにつけて、何かのおりには、そこをひらいて見せて、団員であることを、知らせあうのですが、そのほかに、団員たちのポケットには、二十個から三十個ぐらいのバッジが、いつでも、よういしてあるのでした。
大友君は、透明怪人の自動車の屋根に、身をふせているあいだに、町かどをまがるたびに、ポケットから、B・Dバッジを一つずつ、とりだして、道におとしておいたのです。いま二人の少年が、みつけたのは、それの一つにちがいありません。
ふたりはそれから、目をさらのようにして、地面ばかり、にらみつけて、すすみました。町かどへくるたびに、ふたりが手わけをして、べつべつの方向にはしりだし、バッジをみつけると、口笛をふいて、もうひとりを呼びよせ、いっしょになって、その道をすすんでいくのです。そして、バッジからバッジへとたどっていくうちに、とうとう、あの焼けあとの原っぱに出ました。