Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lisez 虞美人草 (ぐびじんそう) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 198 559 caractères · 401 écrans

Aozora Bunko

同情は我の敵である。昨日まで舞台に躍る操人形のように、物云うも懶きわが小指の先で、意のごとく立たしたり、寝かしたり、果は笑わしたり、焦らしたり、どぎまぎさして、面白く興じていた手柄顔を、母も天晴れと、うごめかす鼻の先に、得意の見栄をぴくつかせていたものを、――あれは、ほんの表向で、内実の昨夕を見たら、招く薄は向へ靡く。知らぬ顔の美しい人と、睦じく御茶を飲んでいたと、心外な蓋をとれば、母の手前で器量が下がる。我が承知が出来ぬと云う。外れた鷹なら見限をつけてもういらぬと話す。あとを跟けて鼻を鳴らさぬような犬ならば打ちやった後で、捨てて来たと公言する。小野さんの不心得はそこまでは進んでおらぬ。放って置けば帰るかも知れない。いや帰るに違ないと、小夜子と自分を比較した我が証言してくれる。帰って来た時に辛い目に逢わせる。辛い目に逢わせた後で、立たしたり、寝かしたりする。笑わしたり、焦らしたり、どぎまぎさしたりする。そうして、面白そうな手柄顔を、母に見せれば母への面目は立つ。兄と一に見せれば、両人への意趣返しになる。――それまでは話すまい。藤尾は返事を見合せた。