Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へび

蛇

森 鴎外

Lisez 蛇 (へび) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 073 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

と書いてある、襖が開いて、古帷子に袴を穿いた、さっきの爺いさんが出て来た。

「あちらへお床を延べました。いつでもお休みになりますなら。」

「そうさね。まだ寐られそうにないよ。お前詞が土地の人と違うじゃないか。」

「へえ。若い時東京に奉公をいたしておりましたから、いくらか違いますのでございましょう」と云って、禿げた頭を掻いている。

次第に家の内がしんとして来るので、例の女の声が前よりもはっきり聞える。己は覚えず耳を傾けると、爺さんがその様子を見て、こう云った。

「どうも誠に相済みません。さぞおやかましゅうございましょう。」

爺いさんのこう云う様子が、ただ一通りの挨拶ではなく、心から恐れ入っているらしいので、己は却て気の毒に思った。しかしそれと同時に、聞けば聞く程怪しい物の言い振りなので、indiscret なようだとは知りながら、どうした女だか聞いて見ようと決心した。

そうとは知らない爺いさんは、右の手尖だけを畳に衝いて、腰を浮かせた。そして己の顔を見て云った。

「もう何も御用は。」

「そう。別になんにもないのだが、お前の方で忙しくないなら、少し聞いて見たいことがある。