Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はえおとこ
蠅男
海野 十三
Lisez 蠅男 (はえおとこ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 118 129 caractères · 237 écrans
があるんです。そこであなたがたよりは、小さいことも気にしなきゃならんのです。目につくものなら、何なりと逃がさんというのが、私立探偵の生命線なんでして――」
「もう止せ、帆村君。手品の種明かしの後でながなが演説までされちゃ、折角保護している玉屋総一郎氏が蠅男の餌食になってしまうよ。そうなれば、今度は、こっちの生命線の問題だて」
そういって村松検事は、時計を見ながら、帆村の肩を指で突いた。
しかし、警官は、何に感心したものか、いつまでも、「なるほどなアなるほどなア」と独り言をいいながら、二人の出てゆくのにも気がつかない風だった。
生きている主人
夜はいたく更けていた。
仰ぐと、寒天には一杯の星がキラキラ輝いていた。晴れ亙った暗黒の夜――
ほとんど行人の姿もない大通りを、村松検事と帆村荘六の乗った警察自動車は、弾丸のように疾駆していった。
天下茶屋三丁目は、スピードの上では、まるで隣家も同様であった。
玉屋邸の前で、二人は車を下りた。
扉を開けてくれたのを見ると、それは、帆村もかねて顔見知りの大川巡査部長だった。彼は直立不動の姿勢をして、
「――私がもっぱら屋外警戒の指揮に当っとります」