Classiques japonais avec furigana
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ちのもじ
血の文字
黒岩 涙香
Lisez 血の文字 (ちのもじ) de 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 44 021 caractères · 87 écrans
兎に角も犬と云う一個の捕え所を見出したれば之を本にして此後の相談を固めんものと余等二人は近辺の料理屋に入たるが二人とも朝からの奔走に随分腹も隙きし事なれば肉刺、小刀を我劣じと働かせながらも様々の意見を持出し彼是と闘わすに、余も目科も藻西太郎を真実の罪人に非ずと云うだけ初より一致して今も猶お同じ事なり、罪人に非る者が何故に白状したるや是れ二人とも合点の行かぬ所なれど個は目下の所にて後廻しとする外無ければ先ず倉子の事より考うるに、倉子も彼の夜両隣の細君と共に我家に留りし事なれば実際此罪に手を下せし者にあらぬは必定なり、去ればとて犬の返事に詰りたる所と云い猶お其外の細かき様子など考合せば余も目科も大に疑いあり、手は自ら下さぬにせよ、目科の細君が言し如く此犯罪の発起人なるやも知れず、縦し発起人と迄に至らずとも真の罪人を知れるやも知れず、否多分は知れるならん。
爾すれば罪人は誰なるや此罪人がプラトを連居たる事は店番の証茲にて明白なれば何しろプラトが我主人の如く就従う人なるには相違なしプラトは余等に向いても幾度か歯を露出せし程なる故、容易の人には従う