Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まちはふるさと
街はふるさと
Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans
宿泊料は」
「半額にまけとくわ。千円」
長平はポケットからむきだしの札束をつかみだして、二千円やった。
「さすがに先生はお金持ね。あの子たちにも、いくらか、あげてよ」
長平はもう二千円やった。
ルミ子はそれをつかんで部屋を去ったが、まもなく二人の女が一しょにきて礼を言った。
「おかげで明日は支那ソバたべて、映画が見られるわ」
カズ子が言った。年のせいもあるが、この子は世帯じみていた。そして、
「お部屋があると、もっと稼げるんだけど。アア、自分の部屋がほしい」
と云って立ち去った。
二人の友達が去ると、ルミ子はようやく自分の時間がもどってきたように、くつろいで、
「自分の部屋が、アア欲しい、なんて、インチキ云うわね、カズちゃん」
「どうして?」
「その気になれば持てるにきまってるわ、お部屋ぐらいはね。その気持がないのよ」
「宿なしの方が気楽というわけだな」
「兄さんにもたれて、あまえてるのよ」
「北川にかい」
「ええ。今夜は二人しかいなかったけど、ほんとは五人いるの。アブレると、五人泊りこんじゃうわよ」
「なるほど。貧乏するわけだな、五人も面倒みてやるんじゃ」
「そうよ。ほんとはね、カズちゃんたち、時々アブレたって、兄さんの給料の倍ぐらい、稼いでるわね。