Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まちはふるさと

街はふるさと

坂口 安吾

Lisez 街はふるさと (まちはふるさと) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 435 caractères · 389 écrans

Aozora Bunko

な、そうだろう。ついでに、甘えさせてくれよ」

青木は泣きたいような気持だった。

「長平さんはオレに百万かさないかな。君、たのんでくれよ。二百万でも、三百万でも、五百万でも、多いほど。なア、君。ぼくのノドからは手がでているんだよ」

冗談めかしても、気持は必死になる。それが顔をゆがめた。

「君がもうけさせてくれゝば割り前をだす。もうけの半分君にやる。百万なら五十万。二百万なら百万。なア、君。半分だぜ。こんな割前をだしてもとは、金欲しやの一念きわまれり。鬼の心境さ」

襖が静かに開いた。姿を現したのは礼子であった。

顔の冷めたさは、すべてをきいたと語っていた。

二

青木は礼子のひややかな顔にもおじけなかった。

「ま、お坐りなさい。ぼくの昔の奥さん」

彼はかえってふてぶてしく笑って、

「あんたも、ぼくも、見事にふられたよ。長平さんに。彼氏は来てくれないッてさ」

悪党じみて見せるほかに手がなかった。

「ま、一献いきましょう。なに、お会計は心配しなさんな。北川さんが、ひきうけてくれるとさ。こちらの奥さん、ぼくのフトコロにコーヒーをのむ金もないの御存知なのさ。