Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいこのしじん
西湖の屍人
海野 十三
Lisez 西湖の屍人 (せいこのしじん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 487 caractères · 39 écrans
それは多分、よほど噛み煙草の好きな男なのだろう。彼は黴くさい鞄を開くと、ピカピカ光る手術道具をとりだした。王と孫が、漢青年の衣類を脱がせた。
(マリ子が居てくれればよいのに、マリ子はどこへ行ったのだろう)
漢青年は、マリ子が今日は少しも顔を見せないのに不審をうった。
孫と王とが、漢青年の両脚を抑えつけていると、その噛煙草ずきの医師は、メスを探すやら、ガーゼを絞るやらで、ひとりで手ン手古舞をしていた。
漢青年は、退屈を感じて、医師の顔ばかりみていた。ことにそのよく動く唇を呆れて眺めていた。
(これは変だな)
と、漢青年は胸のなかで呟いた。寝台の下でガーゼを絞っている医師の目は、何事かを彼に訴えるかのように、動いていた。そこの場所では、漢青年の脚を抑えている孫と王の視線が、全く届かないところだった。
怪しい医師は、警告の目付をしたあとで、唇をビクビクと動かせた。
漢青年は、しばらくその唇の動くのを見ていたが、
(呀ッ)
とばかりに、心中驚いた。それというのが、この怪しい医師の唇は、煙草を噛んでいると見せかけて、唇の運動がモールス符号をうっているのだった。それを一々判読して綴ってみると次のような文句になった。