Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいこのしじん
西湖の屍人
海野 十三
Lisez 西湖の屍人 (せいこのしじん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 487 caractères · 39 écrans
両側に三軒ずつの家があった。右側は、みな仕舞屋ばかりで、すでに戸を締めている。左側は表通りと連続して、古い煉瓦建の三階建があって、カフェをやっているらしく、ほの暗い入口が見える。その奥は、がっちりした和風建築の二階家で、これも戸が閉まっている。この袋小路のつきあたりは、お濠だった。
そんなわけで、起きているのはカフェばかりだった。
私達は、カフェ・ドラゴンとネオンサインで書かれてある入口を覗いてみた。
「まア、いい御気嫌ね、ホホッ」
誰も居ないと思った入口の、造花の蔭に女がいた。僕は帆村の腕をキュッと握りしめて緊張した。
「君、君ンとこは、まだ飲ませるだろうな」
「モチよ、よってらっしゃい」
「おいきた。友達甲斐に、もう一軒だけ、つきあってくんろ、いいかッ」
帆村が、私の顔の前で、酔払いらしくグニャリとした手首をふった。私にはその意味がすぐわかったのだった。
入口へ入ろうとすると、
「おッとっとッ」
急に帆村は、私の腕をもいで、つかつかとお濠端まででると、前をまくって、シャーシャー音をたてて小便をした。帆村のやつ、小便にかこつけて、お濠の形勢を窺っていることは、私にはよく判った。