Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lisez 親鳥子鳥 (おやどりことり) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 828 caractères · 181 écrans

Aozora Bunko

とお祖父さんも旧知己だった。

「久太は一銭銅貨と十銭の白銅を出すと、大きい方が徳だと言って、必ず一銭の方を取りました。一円紙幣と一銭銅貨を並べても、紙幣の方へは見向きもしません」

「低能ですわね。数の観念が些っともありませんの」

と絹子さんが説明した。

「ところが或日のこと私が釣魚をしていると、久太も釣竿を担いでやって来ました。私の側へ腰を下しましたが、私が一尾釣る中に彼奴は二尾も三尾も釣ります。『久太、鮒とと取り替えっこしようか?』と私が諢いました。『宜うがす。鮒一尾と同じ大さの三尾と取り替えべえ』という返辞です。私は考えましたよ。これなら銀貨と銅貨の値打が分らなけりゃならない筈です。それで少時してから、『久太、お前は何故銅貨が好きだい?』と訊いて見ました。奴さん、ニヤニヤ笑っていました。『銀貨は気味が悪いと言って逃げて歩くそうだが、何処がそんなに怖いんだい?』と畳みかけますと、『旦那、之は此の場丈けの話でがんすが、欲しい方を取れば皆がもう諢いませんから、商売が上ったりでがんす』という返答でした。『ふうむ』と私は感心して、『よし、決して人には言わないよ』