Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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しんらんしょうにんについて

親鸞聖人について

吉川 英治

Lisez 親鸞聖人について (しんらんしょうにんについて) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 038 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

その親鸞はいつも、その同行と二人だという、一人はたれかと思いますと、一人はみ仏ですね。釈尊ですね。

私はあとになって、母が思いあぐねてですね、それから父のことにも苦しみですね、一人その子供のそばを離れて、仏間にすわっていたときには、ああなるほど、お母さんのそばには、もう一人いつもだれかいたんだなと思うんです。

そしてあの信仰、あの長い間、七人の子供をかかえての慈愛をもって、私たちがどうやら世の中に出るまで、生きたえて、生き通しておられたんだな、と思いましたら、私が多少、親鸞のことに関心をもち、そしてそのたとえ半行半句でも、なにか親鸞さんのお気持を、そのご恩情からでも説いて、母と合わせて胸にもったら、これはほんとうに母をもったことになり、母の喜ぶことでもあろうと思うようになりました。

母によって、いささか私は、この宗教にも、また親鸞にも、特別な関心をひそかにもつようになりました。しかし現代人は、とくにこの文壇人は、とかく宗教に対してこの意識に対して、そっぽを向くんです。文芸家は一宗教、あるいは一方的な立場の上に立つと、ほんとの文筆につけないという。