Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Lisez 註文帳 (ちゅうもんちょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 770 caractères · 67 écrans

Aozora Bunko

」

「まあ、お危うございます、」

「ちっと擦剥いた位、怪我も何もしないけれども。

それだもんだから、辻車に飛乗をして、ふらふら眠りながら来たものと見えます。

お話のその土手へ上ろうという坂だ。しっくり支えたから、はじめて気がついてね、見ると驚いたろうじゃあないか。いつの間にか四辺は真白だし、まるで野原。右手の方の空にゃあ半月のように雪空を劃って電燈が映ってるし、今度行こうという、その遠方の都の冬の処を、夢にでも見ているのじゃあるまいかと思った。

それで、御本人はまさしく日本の腕車に乗ってさ、笑っちゃあ不可い車夫が日本人だろうじゃあないか。雪の積った泥除をおさえて、どこだ、若い衆、どこだ、ここはツて、聞くと、御串戯もんだ、と言うんです。

四ツ谷へ帰るんだッてね、少し焦れ込むと、まあ宜うがすッさ、お聞きよ。

馬鹿にしちゃ可かん、と言って、間違の原因を尋ねたら、何も朋友が引張って来たという訳じゃあなかった。腕車に乗った時は私一人雪の降る中をよろけて来たから、ちょうど伊藤松坂屋の前の処で、旦那召しまし、と言ったら、ああ遣ってくれ、といって乗ったそうだ。

遣ってくれと言うから、廓へ曳いて来たのに不思議はありますまいと澄したもんです。