Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆうかいしゃ
誘拐者
山下 利三郎
Lisez 誘拐者 (ゆうかいしゃ) de 山下 利三郎 (やましたりさぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 834 caractères · 16 écrans
ものか、何一つ頼みませんぞ、若僧に何が出来るかッ」
「そうですか、では御随意に、角を撓めようとして牛を殺さないように」
「ナニ何ですと」
「イヤお邪魔でしたね渡邊君帰ろう、左様なら」
善兵衛は激怒のあまり、証拠の書類を取戻すことさえ忘れていた。
下 最後の訪問
新田家を辞した春日は、電車通りまでゆくと渡邊には役場へ戸籍と名寄帳を写しに行くよう命じておいて、自分は市内でも一流の文房具や帳簿等を売る店を訪ねて、余り急ぎもせずに事務所へ帰った、暫くすると自転車から降りたらしい若者が慌しく這入てきて、自分は新田の店員だが主人の命で、証拠の書類を返して貰いにきた、と告げたから春日は笑いながら返してやると、そそくさと走り去った。
兎角する内に渡邊が帰って、筆写書類を見せた、戸籍を見るとゆき子の母は家附の娘で前夫も入夫であったが、十八年前死亡し、それから一年ほどしてから、今の善兵衛が入家した後、長男の善太郎が生れたので、母はゆき子が十七歳、善太郎が十一歳の年に病死した、ゆき子は数え年二十二歳としてあった。
ゆき子名義の宅地五筆合計千七百五十坪はそれぞれ設定がしてあった。