Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いかにどくしょすべきか
読書と人生
三木 清
Lisez 読書と人生 (いかにどくしょすべきか) de 三木 清 (みききよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 486 caractères · 57 écrans
この国では本の箱はよほど大切なものとみえて、だいいち古本屋に払うとなると、箱があるとないとで値が違う。私の持っている本は殆どみな箱がない。いつかも古本屋が来たとき「外国にいられた方は皆さんがこうです」とか云っていた。箱を大事にするということは書物を尊重するという日本人の道徳の現われであるようにも思われる。私が子供の頃には、本を読み始める時と読み終った時とには、必ずそれを手で推し戴いて頭を下げるように云い附けられたものだ。これは私の家庭でそうさせられたばかりでなしに、その時分私の村の小学校でもそのようにする習慣があった。この頃はどうなったか。このように本を尊重するというのはもちろん決して悪いことではなく、ひとつの美徳でさえある。けれども一層大切なことは本を使うということである。本を使うことを学ばなければならない。本は道具と同じように使うべきものだということをしっかり頭に入れることが書物に対する倫理である。しかしどう使うかが問題だ。
そのような意味で誰かの文庫を調べてみると面白い。沢山に本が集めてあっても案外使えない文庫がある。それは持主が自分の文庫を使っていない証拠であり、またそれをほんとうに愛していない証拠である。