Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
Lisez 論理とその実践――組織論から図書館像へ―― (「ふんしょじだい」のしゅつげん) de 中井 正一 (なかいまさかず) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 57 021 caractères · 120 écrans
かくして出版の企画は、実に容易ならざる責任と、それにともなう苦心を要することとなるのである。
勿論販売である限り利潤を追及せざるを得ないであろう。しかし、大きな眼で見るならば、読書力が減るような冒険な企画は、正に注意さるべきである。ちょうど金の卵がほしくて、それを生む鶏の腹の中の卵を取り出して、鶏を殺してしまう愚をくりかえしてはならない。余り感覚を刺撃するようなものばかり出版界が取扱うとき、もし万一大衆が、文字から離れて直接感覚の世界にのみ向えば、出版界は自ら自らを殺す矛盾に立至るであろう。
大きな定石は、出版界の企画は「常に、真実によりそえ」ということである。どんなに一年や二年誤魔化してみても、「真実」、いいかえれば「論理と現実」を十年と誤魔化すことはできない。ヒットラーを見よ、ムッソリーニを見よ。
もっと大きく見れば一六〇〇年代のイギリスの出版界と、ローマの出版界を見よ。前者においてベーコンに、ホッブスに、ヒュームに向って出版界が打立てた自由と、後者においてブルーノー、ガリレオにあたえた圧迫に出版界が屈したことによって、国運がいかに異なってきたかを思わなければならない。