Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まずしきひとびとのむれ

貧しき人々の群

宮本 百合子

Lisez 貧しき人々の群 (まずしきひとびとのむれ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 959 caractères · 118 écrans

Aozora Bunko

とを持って、朝早くから集った。

葉のしなびかかった茎を抜き、その後を三本鍬で起して行く。

背の低い、片目の男が、深く差し込んだ鍬をソーット上の方へ持ちあげて引くと、新しい土にしっとりと包まれた大小の実が踊るように転がり出す。

それにつれて、思いがけず掘り出された、小さい螻共(けらども)は、滑稽なあわて方をして、男達の股引に這い上ったり、さかさになって軟かい泥の中に、飛び込んだりした。

私も裸足になり裾をからげて、一生懸命に薯掘りを始めた。

割合に風の涼しい日だったので、仕事は大変面白かった。

泥の塊りを手の中で揉んでは、出て来る薯を一つ一つもっこのなかへ投げて行くと、どうかした拍子に恐ろしく妙な物を、手のうちにまるめ込んでしまった。

私は思わず大声をあげた。止められない力で、グニャッとしたものをまるめると、押し潰されてとび出したドロドロに滑らかな、腐った薯が、手一杯についてしまったのである。

青黄色い粘液から、胸の悪くなるような臭いが立って、たまらない心持になるので、私は大急ぎで、サクサクな泥の中に両手を突込んで、揉み落そうとした。

けれども、前からの土がそのドロドロですっかり固まりついたので、なかなかこするぐらいでは落ちようともしない。