Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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うしすてばうますてば

賤民とは何か

喜田 貞吉

Lisez 賤民とは何か (うしすてばうますてば) de 喜田 貞吉 (きたさだきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 870 caractères · 229 écrans

Aozora Bunko

還俗の手続きなどを要しなかったものらしい。これは彼らが本来私度の僧で、「私に自ら髪を落し猥りに法服を著け」たものであったから、国法の上ではこれを僧侶とは認めなかったのだ。しかし私度の僧がすべていわゆる濫僧であった訳ではなく、その中に特に下賤のもののみを言ったもののようであるが、その境界が明らかでない。

鎌倉時代に仔細知らぬものがエタを濫僧と云ったと「塵袋」にあるが、彼らはまた実に非人法師であった。藤原定家の日記「明月記」嘉禄元年三月十二日条に、

南京下人説云、奈良北山濫僧長吏法師(非其病、容儀優美法師)仮二例人姿一、発二艶言一、掠‐二取尋常家々女子一、已及二三人一之間、漸有二事聞一、欲レ焼‐二払其住所一之間、欲二迯去一。遂斬二其首一、懸二路傍一云云。就レ中信宗法印信弟子僧都最愛娘(生年十三)、住所焼亡之中不レ知二行方一失レ之。監二此時一返‐二送之一。云云。末代事、付二視聴一、驚二耳目一歟。

とある。奈良の北山非人の事は、「民族と歴史」四巻一号(大正九年七月発行)に、寛元二年及び元亨四年の文書を引いて、いささか説明しておいたところであったが、その寛元二年を距る十九年前の嘉禄元年の日記に、その非人法師を明らかに濫僧と云ってあるのは面白い。