Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あかいひめとくろいおうじ
赤い姫と黒い皇子
小川 未明
Lisez 赤い姫と黒い皇子 (あかいひめとくろいおうじ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 237 caractères · 9 écrans
そして、お姫さまの赤い着物に、日が映って、海の上を染めるよう見えたのです。
しかし、不思議なことには、船はだんだんと水の中に深く沈んでいきました。侍女たちが手に手を取って投げる金銀の輝きと、お姫さまの赤い着物とが、さながら雲の舞うような、夕日に映る光景は、やはり陸の人々の目に見られたのです。
「お姫さまの船が、海の中に沈んでしまったのだろうか。」と、陸では、みんなが騒ぎはじめました。
赤い姫君と黒い皇子の結婚の日のことであります。皇子は、待てども待てども、姫君が見えないので、腹をたてて、ひとつには心配をして、幾人かの勇士を従えて、自らシルクハットをかぶり、燕尾服を着て、黒塗りの馬車に乗り、姫から贈られた黒馬にそれを引かせて、お姫さまの御殿のある城下を指して駆けてきたのです。
城下の人々は、今度のことから、なにか起こらなければいいがと心配していました。ちょうどそのとき、皇子がやってこられるといううわさを聞きましたので、みんなは家の中に入って、かかり合いにならぬように、戸を堅く閉めてしまいました。
はたして夜になると、家の前をカッポ、カッポと鳴らして通るひづめの音をみんなは聞きました。