Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Lisez 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 626 caractères · 45 écrans
――姉妹でもこんなに違うことがあるんだな。
縹緻もぬきんでているし、挙措もおっとりと優雅で、色や香りの濃厚な花を連想させるちぐさとは、あまりに違っているし、そのうえふしぎなことに、いまの登にはちぐさよりもまさをのほうがはるかに好ましく、むしろ強くひきつけられたことに自分で驚いた。彼はそれが自分でも恥ずかしかったようで、母がそれとなく縁組のことに触れたとき、もう少し経ってから返辞をします、とぶあいそに答えただけで、すぐにまた養生所の話に戻った。
――あなたのようすでやっと安心しました。
母は別れるときに云った。登の熱心な話しぶりで、彼が養生所へ入れられたのを、いまではもう怒っていないということがわかったらしい。さも安堵したといいたげに、母は弱よわしく微笑しながら云った。
――留守にあんなことがあって、あなたの気性が心配でしたし、ちょうど新出先生からのお話が出たものだから、さぞ怒るだろうとは思ったけれどね。
――それはもう済んだことです。
養生所へ入ったことは、却ってよかったと思っています、と登も笑いながら云った。それから、痛風には患部を温めるのもいいが、両便の通じ、特に排尿を規則正しくしなければならないこと、また食事のとりかたなども注意して、登は別れを告げた。