Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
Lisez 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 054 caractères · 117 écrans
ドンナ名医でも病室に這入ると直ぐに「イカガデス」とニッコリしない奴は、病人の方でホッとしないもんだ……何かと考えながらアンマリ静かなので不思議に思って、直ぐ横の自由蝶番になった扉をグーッと押開くと驚いた。
瓦斯ストーブの臭気が火事かと思うほどパアッと顔を撲った。
同時に耳の穴に突刺さるような超ソプラノが、一斉に「キャーッ」と湧起ったと思うと、若い女の白い肉体が四ツ五ツ、揚板をメクられた溝鼠みたいに、奥の方へ逃込んで行った。
お客様を見てキャーッと云う手はない。しかもダンダン暗がりに慣れて来た眼でそいつ等の後姿を見ると、揃いも揃った赤い湯もじ一貫の丸裸体で髪をオドロに振乱しているのには仰天した。真昼さ中から化物屋敷に来たような気持になってしまった。
部屋の中は天井から床まで赤ずくめで、赤漆塗の卓が四ツ五ツ排列して在る間に、赤唐紙張の屏風が仕切ってある。その片隅の大きな瓦斯暖炉の前の空隙に、籐の安楽椅子が五ツ六ツ並んで、五月だというのに瓦斯の火がドロドロと燃えている。
四壁に沁み込んだ脂肪と薬味の異臭が引切りなしに食慾をそそる。
やっぱり支那料理屋かな。