Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろじょう

路上

芥川 竜之介

Lisez 路上 (ろじょう) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 539 caractères · 87 écrans

Aozora Bunko

「だって、私、気の違っている人なんぞの所へ行くのは、気味が悪いんですもの。」

「私は平気。」

初子はくるりとパラソルを廻しながら、

「時々気違いになって見たいと思う事もあるわ。」

「まあ、いやな方ね。どうして?」

「そうしたら、こうやって生きているより、もっといろいろ変った事がありそうな気がするの。あなたそう思わなくって?」

「私? 私は変った事なんぞなくったって好いわ。もうこれで沢山。」

二十五

新田はまず三人の客を病院の応接室へ案内した。そこはこの種の建物には珍しく、窓掛、絨氈、ピアノ、油絵などで、甚しい不調和もなく装飾されていた。しかもそのピアノの上には、季節にはまだ早すぎる薔薇の花が、無造作に手頃な青銅の壺へ挿してあった。新田は三人に椅子を薦めると、俊助の問に応じて、これは病院の温室で咲かせた薔薇だと返答した。

それから新田は、初子と辰子との方へ向いて、予め俊助が依頼して置いた通り、精神病学に関する一般的智識とでも云うべきものを、歯切れの好い口調で説明した。彼は俊助の先輩として、同じ高等学校にいた時分から、畠違いの文学に興味を持っている男だった。