Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

Lisez 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) de 谷 譲次 (たにじょうじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 168 926 caractères · 332 écrans

Aozora Bunko

事実、馬耳塞でもリスボンでもハンブルクでもリヴァプウルでも、未知の日本人――そして日本帝国外務大臣発行の旅券を持たない人々――のあいだの最初の会話は、魔窟でも酒場でも波止場でも、必ずこうして開始されることにきまってる。

『やあ! 一人かね?』

これに対する応答も約束により一定している。

『やあ! 一人かね?』

とおもむろに同じ文句を返してやるのだ。だからA「やあ! 一人かね!」B「やあ! 一人かね?」とこう一見まことに無邪気な、昨夜の悪友が今朝また省線で顔を合わしたような平旦な一街上劇の観を呈するんだが、こいつをいま「市民のことば」に翻訳してみると、A「やい! 手前はにっぽんだろう? 白状しろ!」であり、Bは「日本人だがどうした。大きにお世話だ!」となる。

どこから傍道へ外れたのか忘れちまったから、再び「夜の酒場、暗いLA・TOTO」へ引っ返して出直すとして――で、つまりその、そこで私が精々ぱり・ごろめかして独りで凄がっているところへ、突然この「港のわたり」をつけたやつがあるんだが、そんなに心得てるなら何もびっくりすることはないじゃないかと言うだろうけれど、私をどきんとさせたのは、その場所――誰だってこの深夜の巴里サミシェルの「隠れたるラ・トト」