Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おどるちへいせん

踊る地平線(上)

谷 譲次

Lisez 踊る地平線(上) (おどるちへいせん) de 谷 譲次 (たにじょうじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 168 926 caractères · 332 écrans

Aozora Bunko

から、また暫らく走りに走り、廻りに廻ったわが探検自動車が、やがてぶうと漸遅したのが、これなる古い建物の玄関――外見は平凡な一住宅に過ぎない。

Montparnasse だ。ここは。

羅典区の夜――何という国境と習俗を無視した――もしくは無視した気でいる――智的巴里、芸術巴里の「常夜の祭り」がこのかるちえ・らたんであろう!

珈琲一ぱいで一晩かけているキャフェの椅子のやるせなさ。

――夜更けてあおるカクテル・ガラスのふちに、ほんのり附いたモデル女の口紅。

――向う通るはピカソじゃないか顔がよう似たあの顔が。

――絵の具だらけのずぼん・蒼白い額へ垂れさがる「憂鬱」な長髪・黒りぼんの大ネクタイと長いもみあげ・じっと卓上のアブサンを凝視している「深刻」な眼つき・新しい派の詩人とあたらしい派の画家と、新しい派の女と、軽噪と衒気と解放と。

――広い道の両側に「円い角」、「円屋根」、「円天井」と三つの珈琲店が栄えて、毎晩きまってる自分の卓子に、土耳古の詩人・セルビヤの詩人・諾威の詩人・波蘭土の画家・ぶらじるの画家・タヒチの画家・日本の画家が宵から朝まで腰を据えて、音譜と各国語と酒たばこの香と芸術的空気を呑吐して、芸術的興奮で自作の恋の詩を――隣の女に聞えるように――低吟したり、そうかと思うと、おなじく芸術的興奮で真正面