Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かるいざわにて
軽井沢にて
正宗 白鳥
Lisez 軽井沢にて (かるいざわにて) de 正宗 白鳥 (まさむねはくちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 560 caractères · 13 écrans
気紛れではありません。でも、あたくしの心は甚だ弱いにちがい御座いません。決心がひるまないとも限りません。ですから、今直ぐにも誓いを立てて仏の道に入りたいので御座います。」
極りなき美貌のこの女性が、かかる陰鬱な量見を持っていることは、横川の聖たる老僧の心にさえ異常の事件と思われた。浮舟を恋いしている男子どもが、彼女の覚悟を洩聞いたなら、いかに心を傷ましめるであろうか。
この物語のなかの人物は、男女ともまだ二十にもならぬ前から、花鳥風月のたしなみが豊かで、虫の声、木の葉のそよぎ、露の置きどころにも心を動かしているが、それとともに、ややもすると遁世を志している。青年貴族薫の如き、秀才で美貌で地位もありながら、絶えず、俗界を棄てることを、自分の取るべき唯一の正しい道のように云っている。この物語では、花鳥風月と愛慾と、遁世感とを皆んなが享楽している。その三つに陶酔している。“real troubles”とか“torture”とか、彼等が口にしても、二十世紀の今日の現在苦や悩みとは、言葉の内容が異っているように思われる。
私の借りている丘上の家は、夜は寂寥として、周囲に虫の音が盛んである。