Classiques japonais avec furigana
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ろくろくび
轆轤首
田中 貢太郎
Lisez 轆轤首 (ろくろくび) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 065 caractères · 11 écrans
役人達は顔色をかえた。鎮西の剛の者磯貝平太の名は、この地まで聞えていたのであった。
役人達は慌て白洲へ飛び降りて、怪量の縛めを解いて無礼を詫びた。
二
やがて怪量は国守の館へ呼ばれて滞在数日、無上の面目を施して出発した。
それから三日目の深夜、怪量は木曾の山中を歩いていた。
突然木立の間から怪しい漢が白刃を手にして躍り出た。
「坊主、身ぐるみ脱いで失せおろう」
怪量はちらりと対手を身ながら衣を脱いでさしだした。
山賊はすぐ衣の首に気が注いて、その首と怪量の顔を見比べていたが、何と思ったのか飛びしさってひれ伏した。
「仮父、飛んだ見損ないをいたしました、御勘弁を願います、これこの通りでござります」
怪量は面白そうに山賊を見た。
「何じゃ、どうしたのじゃ、人を裸にしておいて謝る奴があるか」
「いいえ、めっそうもない」
山賊は頭を掻いた。
「こんな度胸のいい仮父衆を、ただの乞食坊主と間違えて、穴があったら入りたいくらいでござります、それにしても仮父、人を殺して、衣の袖へその首を付けて脅しの道具にするたあ、うまい術もあったものだ、どうでしょう、俺のこの着物へ五両つけて仮父に差しあげますから、首の附いたその衣を俺に譲ってもらいたいものだが」