Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
Lisez 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 469 caractères · 157 écrans
「アハハハハ。馬鹿馬鹿しい」
「アハアハアハアハ。ああ苦しい。モウその話やめてエッ」
「イヤ。笑いごとじゃありません。鮫という魚は俗に鮫肌と申しまして、鱗が辷らんように出来ておりますけに、海の上の枕としては誠にお誂え向きです。しかし何をいうにも何十尋という巨大な奴が、四方行止まりのない荒浪の上で、アタリ憚からずに夫婦の語らいをするのですから、そこいら中は危なくて近寄れません。大抵の蒸気船や水雷艇ぐらいは跳ね散らかされてしまう。岸近くであったら大海嘯が起ります。その恐ろしさというものは、まったくの生命がけで、月明りをタヨリに、神仏の御名を唱えながら見ておりましたが……」
「……ああ……ああ……もうソノ話やめて……あたしゃ……あたしゃ死ぬるッ……」
「それから夫婦とも波の上で長うなって夜を明かしますと又、勇ましく潮を吹いて、鰯の群を逐いかけ逐いかけサムカッタの方へ旅立って行きます」
「サムカッタじゃない。カムサッカだろう」
「あっ。そうそう。何でも寒い処と思いました。ヒョットすると鯨の若夫婦が云うたのかも知れません。ネエちょいと……昨夜はカムサッカねえ……とか何とか……」