Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きんせいかいじんでん

近世快人伝

夢野 久作

Lisez 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 469 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

同君の経歴や、戸籍に関する調査は面倒臭いから一切ヌキにして、イキナリ同君の真面目に接しよう。

筆者が九州日報の記者時代、同君を博多旧魚市場に訪問して「博多ッ子の本領」なる話題について質問した時の事である。短躯肥満、童顔豊頬にして眉間に小豆大の疣を印したミナト屋の大将は快然として鉢巻を取りつつ、魚鱗の散乱した糶台に胡座を掻き直した。競場で鍛い上げた胴間声を揺すって湊屋一流の怪長広舌を揮い始めた。

「ヘエ。貴方は新聞記者さん……ヘエ。結構な御商売だすなあ。社会の木魚タタキ。無冠の太夫……私共のような学問の無いものにゃ勤まりまっせん。この間も店の小僧に『キネマ・ファンたあ何の事かいなア』て聞かれましたけに、西洋の長唄の先生の事じゃろうて教えておきましたれア違いますそうで。キネマ・ファンちう者は日本にも居るそうで。私は又、杵屋勘五郎が風邪引いたかと思うておりましたが……アハハハ。

魚市場の商売ナンテいうものは学問があっちゃ出来まっせん。早よう云うてみたなら詐欺と盗人の混血児だすなあ。商売の中でも一番商売らしい商売かも知れませんが……。

第一、生魚をば持って来る漁師が、漁獲高を数えて持って来る者は一人も居りまっせん。