Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こんどういさみとかがく

近藤勇と科学

直木 三十五

Lisez 近藤勇と科学 (こんどういさみとかがく) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 465 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

(あれが、弾丸の道だ。研究して見えぬ事は無い)

と思った。

前面の野、林、道に、一斉に白煙が、濛々と立ち込めた瞬間、銃声が、山へ素晴らしく反響して、轟き渡った。と、同時に、ぶすっという音がして、土俵へ弾丸が当ったらしかった。近藤は、振向いて、何処へ当ったか見ようとしたが、判らなかった。びゅーん、と耳を掠めた。

白煙が、一杯に、低く這ったり、流れたりして、兵も、土地も林も判らなくなった。その煙の下から、敵が、又前進しかけた。土方が、大声で

「撃てっ」

と叫んだ。

「大砲っ」

「大砲、何してるかっ」

兵が、怒鳴った。後方の大砲方は、身体をかがめて、大砲を覗いたり、周章てて、砲口を上下させたりしていた。一人が、向鉢巻をして

「判った」

と、叫んで

「除けっ、微塵になるぞっ」

口火をつけた。兵は、耳の、があーンと鳴るのを感じた。空気が裂けたような音がした。その瞬間、すぐ前の木が、二つに折れて、白い骨を現したかと思うと、土煙が、土俵の前で、四五尺も立昇った。

味方の弾丸は、前方の煙の中へ落ちて、土煙を上げた。

(今に、破裂する)

と、兵も、近藤も、土方も、じっと凝視めていた。