Classiques japonais avec furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Lisez 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 75 415 caractères · 148 écrans
唯物派は、人の生時に精神なく、死後に霊魂なしという。これ、有を転じて無となすべからざる道理に反せず。
右ようの相違があるから、唯物論の方は一理ありと許すも、俗物論の方は気の毒ながら、決して許すことはできませぬ。しかし、唯物論も不合理の俗論なることは、後に至りて説明するつもりであります。
これと同じ道理にて、俗物連中がつねに、霊魂は肉体とともに滅亡すと申すけれども、肉体は死後、朽ちて土となろうとも、焼けて灰となろうとも、決して滅することはありませぬ。これも、有を転じて無となすべからざる大原則にもとづくものにして、ただ年をへ、時を経る間に、その状態を変ずるまでであります。もし、霊魂は肉体とその存否をともにするものならば、肉体の不滅なること明らかなる以上は、霊魂また不滅と申さねばなりませぬ。その論理は左のとおりであります。
霊魂は肉体とともに生ず。
しかるに、肉体は死後永く不滅なり。
ゆえに、霊魂もまた死後永く不滅ならざるべからず。
要するに、俗物の霊魂滅亡論は、かえって不滅論を証明することになりますから、俗物の人たちに向かって、御苦労千万の一言を呈さねばなりますまい。